費用と期間はどのくらい?小児矯正の基本知識

「小児矯正を考えているけれど、費用や治療期間がどのくらいかかるのか知りたい…」という方も多いのではないでしょうか。矯正治療は長期にわたることが多く、費用も決して安くはありません。そのため、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。今回は、小児矯正にかかる費用の目安治療期間の概要について詳しく解説します。

  1. 小児矯正の費用の目安

小児矯正の費用は、治療方法や期間によって大きく異なります。一般的には**「1期治療(混合歯列期)」と「2期治療(永久歯列期)」に分かれる**ため、それぞれの費用を見ていきましょう。

1期治療(5歳〜12歳頃)

費用の目安:30万円~60万円

  • 乳歯と永久歯が混在する時期に行う治療
  • 顎の成長を促したり、歯の生えるスペースを確保したりする目的
  • 床矯正装置やマウスピース型矯正装置、拡大装置などを使用

2期治療(12歳〜成人)

費用の目安:50万円~100万円

  • 永久歯が生えそろった後に行う本格的な矯正治療
  • マルチブラケット装置(ワイヤー矯正)やマウスピース矯正(インビザラインなど)を使用
  • 1期治療を受けた場合、2期治療が不要になることも

その他の費用

  • 初診・カウンセリング料:無料~5,000円程度
  • 精密検査・診断料:3万円~5万円
  • 調整料・通院費:5,000円~1万円/月
  • 保定装置(リテーナー)費用:5万円~10万円

矯正治療は自由診療のため、歯科医院によって費用が異なります。事前に見積もりをもらい、分割払いの可否追加費用の有無なども確認しておくと安心です。

  1. 小児矯正の治療期間はどのくらい?

小児矯正の治療期間も、年齢や治療の進め方によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

1期治療の期間

1年〜5年程度

  • 顎の成長をコントロールするため、早期に始めるほど期間が長くなることが多い
  • 取り外し式の装置を使うことが多く、日常生活に支障が少ない

2期治療の期間

1年~5年程度

  • ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使い、歯並びを本格的に整える
  • 1期治療を受けた場合、治療期間が短縮されることも

保定期間(リテーナーの使用)

1年~3年程度

  • 矯正後の歯並びを安定させるための期間
  • 取り外し可能なリテーナーを使用し、定期的に歯科医院でチェック

矯正装置を外した後も後戻りを防ぐためにリテーナーを装着する必要があるため、長期的にケアを続けることが大切です。

  1. 費用を抑えるためのポイント

早めに矯正相談を受ける

子供の成長に合わせた適切なタイミングで矯正を始めることで、無駄な治療を減らし、結果的に費用を抑えられることがあります。

医療費控除を活用する

矯正治療は、**「噛み合わせや歯並びの改善を目的とした治療」**であれば医療費控除の対象になります。年間10万円以上の医療費がかかった場合、所得税の還付を受けられる可能性があるので、領収書は必ず保管しておきましょう。

分割払い・デンタルローンを利用する

一括払いが難しい場合は、クリニックが提供する分割払いデンタルローンを利用できることもあります。事前に支払い方法について相談してみましょう。

まとめ:費用と期間を理解して計画的に矯正を進めよう!

小児矯正は治療方法や開始時期によって、費用も期間も異なります

  • 1期治療は30~60万円、2期治療は50~100万円が目安
  • 治療期間は1~3年、保定期間を含めると数年単位の計画が必要
  • 医療費控除や分割払いを活用すれば、負担を軽減できる

まずは信頼できる歯科医院で相談し、お子さんにとって最適な治療方法を見つけましょう!

医療法人櫻陽会たなか歯科クリニック