◆はじめに
こんにちは。松原市・河内天美駅の「たなか歯科クリニック」です。
お子さまの口元を見たときに、「口が少し出ている」「いつも口が開いている気がする」と感じたことはあり
ませんか?それはもしかすると、「くちごぼ」のサインかもしれません。
くちごぼは見た目だけでなく、呼吸や噛み合わせ、歯並びの発達にも関係する大切なサインです。
今回は、親御さんが気づきやすいチェックポイントと、ご家庭でできるサポート方法をお伝えします。

◆くちごぼの主なサイン
1. 口がいつも半開き
リラックスしているときに、唇が閉じられず少し開いている場合、口呼吸の可能性があります。
この状態が長く続くと、唇や口周りの筋肉が弱まり、くちごぼが進行してしまいます。

2. 横顔で口元が出ている
鼻先と顎先を結ぶライン(E ライン)よりも唇が前に出ていると、くちごぼの傾向があります。
正面からはわかりにくいこともあるので、横顔を鏡で確認してみましょう。

3. 唇を閉じると顎に「梅干しジワ」ができる
無理に口を閉じようとすると顎にしわが寄る場合、口を閉じる筋肉(オトガイ筋)が過剰に働いているサイン
です。自然に閉じられない=口周りの筋力や舌の使い方に問題がある可能性があります。

4. 食事のときにクチャクチャ音がする
唇をきちんと閉じずに噛んでいると、咀嚼音が大きくなります。
これは口の周りの筋力が弱く、食べるときのバランスが崩れていることを示します。

◆親ができるサポート① 生活習慣を整える
口を閉じる意識づけ
テレビを見ているときや勉強中など、「今、口が開いていないかな?」と声かけをしてあげましょう。
「鼻で吸って、鼻で吐こうね」と呼吸を意識させるだけでも効果的です。

食事の姿勢を整える
足がしっかり床について、背筋が伸びる姿勢を意識しましょう。
足がブラブラしていると顎の力が安定せず、口元の発達に影響します。

よく噛む習慣をつける
やわらかい食事ばかりだと顎の成長が弱くなります。
歯ごたえのある野菜や肉、根菜類を取り入れ、「30 回噛もうね」など楽しく習慣化しましょう。

◆親ができるサポート② 遊びながら筋力アップ
ストロー遊び
細いストローで飲み物を吸うと、口を閉じる筋肉が鍛えられます。
「誰が一番長く吸えるかな?」など、ゲーム感覚で取り入れてみましょう。

風船ふくらまし
風船を膨らませるのも良いトレーニングです。
頬や唇の筋肉、息を吐く力が自然に鍛えられます。

舌の体操
舌を上あごにつける「ポンッ」という音出し練習は、舌の位置を整える効果があります。
お風呂や歯磨き後など、毎日少しずつ続けると◎。

◆親ができるサポート③ 早めの歯科相談
「くちごぼかな?」と感じたら、歯科医院でチェックしてもらいましょう。
歯科医院では、顎の成長バランス歯並びや噛み合わせ舌や唇の筋肉の使い方を総合的に確認できます。
当院では、お子さまの成長に合わせた口腔筋機能療法(MFT)や小児矯正のご提案も行っています。
「気になるけど、矯正まではまだ…」という方でも、まずは相談から始められます。

◆放っておくとどうなる?
くちごぼを放置すると、永久歯が並ぶスペースが足りなくなる
鼻呼吸が難しくなる顔のバランスが変化する転倒やスポーツ時に前歯をぶつけてしまう外傷リスクが高くなる
発音が不明瞭になるといった問題につながることもあります。小学生低学年のうちに気づいて対処することが、改善の近道です。

◆結論
「くちごぼ」はお子さまからの“体のサイン”です。
親御さんがいち早く気づき、正しいサポートを行うことで、将来の歯並びや口元の印象を大きく変えられま
す。日常のちょっとした習慣が、健やかな成長につながります。
気になることがあれば、松原市・河内天美駅すぐの「たなか歯科クリニック」へお気軽にご相談ください。

医療法人櫻陽会たなか歯科クリニック