◆はじめに
こんにちは。松原市・河内天美駅の医療法人櫻陽会 たなか歯科クリニックです。

「乳歯がグラグラしているのに、なかなか抜けない」
「食べるときに気になるようだけれど、抜いてあげてもいいのかな?」

お子様の歯の生え変わりで、このように迷ったことはありませんか?
抜けそうで抜けない歯を見ていると、親御さんも気になりますよね。お子様から「取って!」とお願いされたり、反対に「触らないで」と嫌がられたりすることもあるかもしれません。

乳歯が抜けないときは、自然に抜けるのを待てる場合もあれば、歯科で確認したほうがよい場合もあります。
今回は、ご家庭で気をつけたいことと、歯医者に行う目安、当院でのお子様への対応についてお話しします。

◆目次

  1. 1.グラグラしているのに、どうして抜けないの?
  2. 2.家で乳歯を抜いてあげてもいい?
  3. 3.抜けるまでの歯磨きと食事の工夫
  4. 4.こんなときは歯医者にご相談ください
  5. 5.歯医者に行ったら、すぐに抜くことになる?
  6. 6.当院では、お子様の気持ちを大切にしています

◆グラグラしているのに、どうして抜けないの?

乳歯は、生え変わりの時期になると根が少しずつ吸収され、歯を支える部分が減っていきます。そうして徐々に揺れるようになり、やがて抜けます。

ただ、グラグラし始めたからといって、すぐに抜けるとは限りません。
まだ根や周りの組織に支えられていると、動いていても、なかなか抜けないことがあります。

「昨日より揺れているかな?」と何度も確かめたくなるかもしれませんが、強く動かして確認する必要はありません。
痛みがないか、普段どおり食べられているかなど、お子様の様子も一緒に見てあげてください。

一方、乳歯がほとんど動かないまま残っている場合には、永久歯の位置や育ち方などが関係していることもあります。
永久歯がもともとないケースもあるため、見た目だけでは判断できません。気になる状態が続くときは、歯科で確認していただくと安心です。

◆家で乳歯を抜いてあげてもいい?

「あと少しで抜けそうだから、引っ張ってあげようかな」と思うこともありますよね。

ですが、ご家庭で力をかけて引き抜くことは避けてください。
糸を結んで引っ張る、道具でつかむ、強くねじるといった方法も控えましょう。まだ支えが残っている歯を無理に抜こうとすると、痛みや出血につながるおそれがあります。

お子様が「抜いてほしい」と言っていても、触ると痛がる場合には、いったん手を止めてあげてください。

また、乳歯には、次に生えてくる永久歯のための場所を保つ役割もあります。
生え変わる時期よりかなり早く失うと、周りの歯が移動し、永久歯が生える場所に影響する場合があります。

「抜いたほうがいいのか、待っていていいのか分からない」という段階でも、どうぞご相談ください。

◆抜けるまでの歯磨きと食事の工夫

歯磨きは、力を入れずにやさしく
グラグラした歯に歯ブラシが当たると、嫌がるお子様もいらっしゃいます。
とはいえ、その部分をずっと磨かずにいると、歯や歯茎の周りに汚れが残ってしまいます。

「どこが痛い?」
「ここは磨いても大丈夫?」
このように声をかけながら、力を入れすぎず、やさしく磨いてあげましょう。
痛みが強く、歯磨きが難しい場合は、無理に続けず歯科にご相談ください。

食事は、食べやすさを大切に
かむときに気になるようであれば、食べ物を一口で食べやすい大きさに切ったり、硬さを調整したりしてみてください。
「硬いものをかめば抜けるかも」と、無理に食べさせる必要はありません。
食事量が減っている、片側でばかりかんでいるなど、普段と違う様子があれば、受診時にお伝えください。

◆こんなときは歯医者にご相談ください

乳歯が抜けないことに加えて、次のような様子があるときは、歯科で確認しましょう。

  • 痛みが続き、食事や歯磨きがしづらい
  • 歯茎が腫れている、膿のようなものが見える
  • 出血を繰り返す、血が止まりにくい
  • 永久歯が見えているのに、乳歯が残っている
  • 左右の同じ種類の歯で、生え変わりの進み方に大きな差がある

「痛がっていないから大丈夫かな」と迷うこともあると思います。
ただ、乳歯の下にある永久歯の状態は、お口を見ただけでは分からない場合があります。反対側は生え変わっているのに、片側だけ乳歯が残っているときなどは、歯科で確認しておきましょう。

また、転んだり歯をぶつけたりした後に揺れ始めた場合は、生え変わりによるものとは限りません。その場合は自然に抜けるのを待たず、早めにご相談ください。

◆歯医者に行ったら、すぐに抜くことになる?

「相談に行ったら、その日に抜かれてしまうのでは?」と心配される親御さんもいらっしゃるかもしれません。

乳歯が抜けないからといって、必ず抜歯になるわけではありません。
歯科では、乳歯の揺れ方や歯茎の状態、永久歯が生えているかなどを確認します。必要に応じてレントゲン撮影を行い、乳歯の根や、歯茎の中の永久歯も調べます。

そのうえで、自然に抜けるのを待つか、抜歯が必要か、定期的に確認していくかを判断します。
後に生える永久歯がない場合には、乳歯をできるだけ長く使う方針になることもあります。

様子を見ることになったら、次に確認する時期や、早めに受診したほうがよい変化を聞いておくと、ご家庭でも見守りやすくなります。

◆当院では、お子様の気持ちを大切にしています

初めての歯医者や、歯を抜くかもしれないという状況は、お子様にとって不安なものです。
当院では、お口の健康だけでなく、お子様の気持ちにも配慮した診療を大切にしています。

お話をするところから、少しずつ
歯医者を嫌がるお子様には、まずお話をするところから始めます。
診療台に座ってみる、お口の中を見せてもらうなど、お子様の様子を見ながら、少しずつ診療へ進めていきます。
初診で治療まで進めない場合も、対話を重ね、お子様が納得して受けられるように努めています。

治療について、正直にお伝えします
痛みが生じる可能性があるときには、「痛いかもしれないから、痛かったら手を挙げてね」と、きちんとお伝えします。
その日の治療だけでなく、これからも信頼して通っていただくために、お子様への説明を大切にしています。

また、注射を行う際には、先に表面麻酔を使い、針を刺すときの痛みを抑える工夫をしています。

ご家庭でも、「絶対に痛くないよ」と約束するより、「歯がどうなっているか、先生に見てもらおうね」と伝えていただければと思います。

乳歯がなかなか抜けないときは、親御さんだけで判断しようとせず、お子様の様子や気になっていることをお聞かせください。
「このくらいのことで相談してもいいのかな?」というお悩みも、どうぞ遠慮なくお話しくださいね。


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